はじめに
こんにちは。クジライングリッシュです。
今日は僕が高校生の頃使っていて、今でも愛している単語帳『Duo3.0』を紹介します。

Duo3.0を愛せ。
自己紹介は、以下の記事まで。
端的に言うと、『TOEICを1ヵ月半・1日1時間の勉強で920点取った人物』であり、『英語学習者』であり、すなわち『英語学習の迷い人』です。
結論:Duo3.0こそが最強の単語帳である
Duo3.0とは?
史上最強の単語帳です。
非常に特徴的な単語帳で、若干使う人を選ぶのは否めないのですが、しっかりとやりこむことでTOEICはもちろん、共通テストや英会話など、ありとあらゆる英語力の土台になってくれる素晴らしい参考書です。
私がDuo3.0を使っていたのは17歳の頃です。
それから10年以上が経ち、内容もほとんど忘れてしまってますが、当時丸暗記した内容は確かに自分の血肉となっていて、TOEIC920点を取った土台となってくれています。
特徴
最大の特徴は何といっても『単語帳ではなく例文集』であるということです。
通常の単語帳の単語ありきのアプローチ
例えば、remindという単語に対して通常の単語帳は以下のようなアプローチを採ります。
単語 | 意味 | 例文 | 例文の意味 |
remind | 思い出させる | It reminded me of my ex-girlfriend. | それは私に元カノのことを思い出させた。 |
単語ありきで、参考情報・おまけのような立ち位置で例文が載っているという構成です。
Duo3.0の例文ありきのアプローチ
一方で、Duo3.0は単語ではなく『例文ありき』の構成です。
以下は実際に掲載されいる例文の引用です。
単語欄については、実際にはもっと詳細に解説されています。あくまでも抜粋と考えてください。
例文:
A woman passed by me giving off a subtle scent of perfume.
It reminded me of my ex-girlfriend.
単語:
subtle … かすかな
scent … (いい)香り
……
remind A of B … AにBを思い出させる
Duo3.0にはこんな例文が560個掲載されており、その例文を覚えることを通じて、重要単語1600語と重要熟語1000語を覚えることができます。
通常の単語帳においてはすべての例文を覚えることはかなり大変ですが、Duo3.0の場合は例文1つに対して重要単語・熟語を複数配置されており、効率よく例文暗記することが可能です。
使い方については後半で解説しますが、覚えるのは単語ではなく例文です。
例文集であることのメリット・デメリット
メリット
この形式のメリットは大きく2つです。
- 単語の使い方ごと暗記することができる
- 短文にたくさん触れることで『英語の型』に慣れることができる
単語の使い方ごと暗記することができる
こんな経験、ないですか?
Q1. Choose the word or phrase that best completes the sentence.
The old photograph reminded me ______ the days when we were in high school.
(A) for
(B) of
(C) about
(D) to

分かんねぇ…Cっぽいけど…Bもありえる…?
ところが、Duo3.0を使って学習しているとさっきの例文を思い出して…

It reminded me of my ex-girlfriend.
だから答えはBだ!
となるわけです。
これはTOEICのPart5対策としてものすごく有効です。Duo3.0の例文をすべて丸暗記すれば、Part5対策はほぼ要らないとまで言っても過言ではないかもしれません。もちろん、問題に慣れるための演習とかは必要ですけど。
短文にたくさん触れることで『英語の型』に慣れることができる
みなさん、5文型って意識してますか?
私は正直Duo3.0に触れるまで、全く意識していませんでした。
正直、あれを覚えるのって結構めんどくさいし、抽象的・概念的すぎて覚えても実感がわかないんですよね。
ただ、文型というのは英語を理解する上でメチャメチャに重要な要素なので、これを理解せずして英語力が向上するということは無いと断言しておきます。
この『実感のわかなさ』と『英語力向上のための必須さ』の間を埋めるためには、短くて比較的単純な文をできる限りたくさん読む、ということが挙げられます。

習うより慣れよ、というやつだな。
これは別にDuo3.0の例文だろうが何だろうが構わないんですが、単語・熟語の習熟と並行して、『英語の型』まで習熟することができるので、極めて効率的に英語力向上が望めます。
また、これは別途書きますが、文型をスムーズに取れるかどうかは、TOEIC試験で必須の『長文読解のスピード』にダイレクトに直結してきます。単語力に自信があっても、長文読解のスピードに苦手意識がある方は、単語の総ざらいも含めてDuo3.0を使ってみるのがオススメです。
デメリット
デメリットとしては大きく二つです。
一つ目は、『例文を覚えるって、結構しんどくない?』ってことです。
人間は覚えるのと並行して忘れていく生き物です。
Duo3.0の例文をしっかり暗記しようと思うと、Duo3.0の暗記だけにしっかりと向き合う時間が必要なので、そこに耐えられるかどうかが結構重要です。
そしてもう一つは、『何かに特化した単語帳ではない』ということです。
Duo3.0は、TOEICとか共通テストとか英検とか、何か特定の試験などに向けた単語帳ではありません。
したがって、TOEIC対策としてDuo3.0を使ったとしたら、TOEICには決して出てこないような単語までウジャウジャ覚えることになり、時間効率は悪くなります。
ただし、先ほども申し上げた通り、『単語の使い方』や『英語の型』を覚えるためのトレーニングとしては有効なので、使い分けが必要だ、ということを理解した上で使っていくのが良いのかなと思います。
まとめ
以上、Duo3.0の紹介でした。
万人向けとは言いません。でも、英語に本気で向き合おうとする人にとって、
Duo3.0は単なる単語帳ではなく、“英語という言語の使い方”を教えてくれる先生だと思っています。
英語に伸び悩んでいる人、語彙が頭に定着しないと感じている人、
“読めるけど喋れない”と感じている人。
そういう人にこそ、一度Duo3.0と真面目に向き合ってみてほしいです。

Duo3.0を信じろ
そして、もし実際に使ってみた方がいたら、ぜひ感想を聞かせてください。
「例文、思ったよりイケる」「いや無理」…どんな声も大歓迎です。
あなたなりの“Duo体験”、お待ちしています。
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